『吟月』 館内の写真スポットはこの書画の前!
2022.03.09
お知らせ 女将便り
ロビー正面にある「吟月」の文字は書家:上條信山先生の作。 月を吟じるとは、月を観て歌うの意味。ぎんげつ と読みます。
吟月とは当館からもすぐ近くの月の名所さらしな「おばすて」を思わせる文字です。
令和3年6月19日「月の都・千曲」が「日本遺産」に認定されましたが、月の都は「おばすて」がその中心なんです。
「おばすて」は10世紀に紀貫之により古今和歌集に「姨捨」が載って以降、有名になり、江戸時代の1968年には松尾芭蕉が月を見るためにだけに「さらしなの里、おばすて」に来て俳句を詠みました。
芭蕉が「おもかげや姨ひとり泣く月の夜」と詠み、更級紀行を書いたことから芭蕉の歩いた所を巡る文人墨客(ぶんじんぼっかく)が増加...
来訪者が増える中で、今度は石碑が建てられ、次々に石碑が立ち並ぶ景観に…
江戸時代の終わりには姨捨は大観光地となり一晩に千人集まったと言われてます。一人の俳人の訪問によりこの地が賑わっていく様子は
まるで「聖地巡礼」。
その様子を長野県出身の書家が文字にしたものがこの「吟月」です。上條信山は、かみじょうしんざん と読みます。
尚、当館の「上山田ホテル」の書体はこの上條信山先生によるものです。
令和4年3月9日 なんとか支配人便り4号 若林俊樹(^_-)-☆ おばすて、今や夜景で有名ですよね~